2013年3月16日土曜日

パスファインダーショートキャンペーン -パルメシア騒乱 第二部 その2-

 オークレンジャーから聞き出したように、たしかに目の前の部屋には骨の化け物が3体いる。アンデッドではなさそうなのでPC達はゴーレムと判断した。知識判定には成功するが、普段からそれほど詳細なデータをPLに教えるプレイスタイルではないので、戦ってみないと判らない能力も多い。
 オークが言うように、たしかに視界に入っても部屋に入らない限り攻撃をしてこないようなので、準備をしてから突入することになった。
 部屋の中央には水の溜まったプールがあるので、それに警戒しつつ戦うことになるが、ボーンゴーレムの骨の牢獄が非常にやっかいである。通常のACは非常に高いリチャードといえど、接触ACだとさすがに命中。しかも戦技判定すらせず命中しただけで組み付けるこの能力はかなり厄介である。
 リチャード、アルタックス、ユーカの2人+1頭が囚われてダメージを受ける。リチャードにいたっては骨の牢獄から脱出するのを諦めて、本体に《踏み込み》で無理矢理攻撃していた(※1)。
 囚われていないカルペンスとハイヤテの方だが、カルペンスはここ一番で不発を連発して役立たず(※2)、ハイヤテのほうは安定してダメージを与えて楽勝でゴーレムを倒していた。実のところゴーレム本体はそれほど強くは無かったりする。ゴーレムには魔法が効かないとはいえ超前のめりな肉弾戦パーティの前では鬱陶しいだけの敵であった。
 ちなみに中央のプールは心理トラップなだけで特に何も起きなかった。PCたちは移動は出来ないが、ボーンゴーレムの骨の牢獄は飛んでくるというだけなのである。
 
 さらに上へのぼっていくと、リチャードが知っている結界装置のある王宮の中央の間に続く階段にたどり着く。この階段の上にはオークの兵士が見えたので、気がつかれないように少し離れた場所で呪文を準備してから一気に階段を駆け上がってオークたちの殲滅を試みる。この戦闘より遅れてきたマルスが到着。
 敵は、オーク・ウォリアー×6、ハーフオーク・クレリック×2、ハーフオーク・ソーサラー×1、ハーフオーク・ファイター×1という構成であった。しかし、PLたちの想定の範囲内の敵だったので、ソーサラーは何もせずファイアボールで倒され、クレリックも1人は瞬殺(※3)。敵将のハーフオーク・ファイターはフルプレートにタワーシールドでACが非常に高く、特技によって盾で1ラウンド1回飛び道具を防げる上、配置でまどろみを受けにくい場所にいたが、ハイヤテの強化ファイアボールとファルカタのクリティカルを受けて正面から叩き潰されてしまう。(※4)

 リーダーを撃退し、残りを降伏させる。彼らから事情を聞くと、元々この国はオークの国で、人間達が征服して現在に至るとのこと。リチャードの伯父ナロンはオークの王国を復興させるのが目的であったようである。(※5)
 彼らの話からするとシャーナ姫はこの部屋の奥に閉じ込められており、少なくともデヴィルがこの奥にいるということが判った。
 魔法結界装置をクレリックに解除させ、城の出入りが可能になったため、先の混乱で行方が判らなくなっていた騎士団長ウルフェンと騎士団が駆けつける。 生き残ったクレリックがアスモデウス信仰だったので、処分は悩んだものの、同士のリチャードは殺すまでではないと判断し、捕縛してウルフェンに引き渡すことに。

 一度引き返すことは可能になったが姫の命を優先するため、城の雑魚掃討を彼らに任せてリチャードたちは奥の部屋へと直ちに向かうのであった。

※1  組み付かれているのに10ft離れた敵に、どーやって噛み付いているんだw
※2 接触攻撃なので不発しなければ命中するにもかかわらず、後一撃で倒せるところで不発、《早抜き》で銃を持ち替えて、武器の都合で別のゴーレムを攻撃するもまたも不発という1ラウンド2連続不発というひどい有様だった。ちなみに、最初から4回の攻撃のd20の出目が、4、5、3(不発)、2(リライアブルがついているにもかかわらず不発)という状況、しかもその後もこの戦闘でもう一度不発している。
※3 アスモデウスのクレリック2人がファイアボール+移動アクションで負のエネルギー放出、ソーサラーがヘイストをかけるつもりだったのだが、結局何も出来なかった。もっとも、敵の攻撃を直撃していたら前衛でもかなり危険。術者同士の戦いは先手必勝なのはいつも変わらない。そもそもファイター以外はPC達よりレベルが低いのでそれほど強くは無いのではあるが。
※4 まどろみで倒されるかと思っていたら、AC31をクリティカルで倒されるとは予想してなかった。メイガス強いね~ 
※5 ナロンがハーフオークということにPLの誰も気がついていなかった。たしかにナロンがハーフオークであるとは一言も言っていなかったが、リチャードがハーフオークであり、かつ人間である現王家の血筋を引いているなら、リチャードの母方の伯父であるナロンがハーフオークであっても矛盾はない。

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