2012年2月24日金曜日

空想世界の死生観

空想世界、とりわけファンタジーのゲームの世界の死は軽すぎる気がする。
 漫画や小説の世界では死んでも容易に生き返ることはあまり多くないが、RPGの原点のD&Dが多少リスクはあるものの簡単に生き返ってしまうためか、ゲームの世界では呪文やアイテムで復活しやすい。
 この容易に蘇るという考え方は道徳上あまりよく無い気もする。少なくとも自分たちの世代は、現実世界を知った上での空想世界の話だから、本当は死んだものが蘇ることがないことを判っているのだが、そうで無い世代だとなにか誤った考え方に走ってしまってもおかしくない。
 空想の世界であっても、本当は死は絶対であっても良いのではないかなと。だだ、ゲームの場合、死んだらキャラクター作り直しだとプレイアビリティが極端に落ちるという問題を抱えているし、そもそもストーリー重視のコンシューマゲームではストーリーが成立しないと言う致命的な問題が起きるのも確か。ホント、難しい問題。

 自分自身も真剣に死について考える様になったのは一緒に住んでいた祖父母が無くなってから。身近な人を失ったことが無いと多分、死について真面目に考えることは無いのが現実だと思う。人の死というのは考え方を大きく変える。

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